子どもが夜に急な発熱、自宅でできる応急処置は?

子どもが夜に急な発熱、自宅でできる応急処置は?
2018.06.13 子どもの病気

監修:福島県立医科大学 小児科学講座 教授 細矢 光亮 先生

子どもは夜間や休日など、病院の診療時間外に熱を出すことが多いもの。夜間に子どもが急な発熱をした際、救急に駆け込むべきでしょうか? それとも朝まで待って、病院を受診すべき? 子どもの夜間の発熱と応急処置について解説します。

この記事のポイント

  • 子どもは高熱を出しやすい。けいれんがなく、意識がはっきりして、水分が取れるようであれば慌てて受診する必要はない
  • ぐったりしている、顔色が悪いといった場合は、すぐに病院を受診すること
  • 熱が高いからといって解熱剤を多用しすぎるのは良くない。子どもの様子を見て、つらそうであれば解熱剤を使うこと

意識がはっきりしていて、顔色が良ければ、慌てて受診する必要はない

子どもが熱を出すと心配になりますが、熱があるからといって、すぐに病院を受診しなければならないわけではありません。そもそも子どもは大人よりも平熱が高く、わきの下で計った体温が37.5度以上になって初めて、熱があると診断されます。

発熱は体内に侵入した細菌やウイルスから体を守る反応の一つでもあります。体温を高くすることで、ウイルスの繁殖を抑えたり、白血球の活動を促し、細菌やウイルスをやっつけやすくしたりする作用があるのです。

また、熱の高さは必ずしも重症度と一致しません。40度近い発熱があっても、子どもが意外に元気だということは多々あります。発熱があっても、けいれんなどがなく、意識がはっきりしているようであれば、慌てて病院を受診せず、少し様子を見ても問題ないでしょう。

ぐったりして顔色が悪い、熱以外の症状がある場合は、救急の受診を考えて

一方、それほど高熱ではないのにぐったりして顔色が悪かったり、食欲がなかったり、下痢や嘔吐といった発熱以外の症状がある場合は、注意が必要です。話しかけているのにあまり反応がない、手足に力がないという場合も同様です。このように「普段とちょっと違うな」と感じるような様子が見られる場合は、熱の高さに関わらず、すぐに病院を受診したほうがよいでしょう。夜間や休日の場合は、ためらわず救急窓口を受診しましょう。

熱が高くても、解熱剤の多用には要注意

最初にも説明したように、発熱は体内に侵入した細菌やウイルスから体を守る反応の一つです。熱があるからといって、やみくもに解熱剤を投与して、熱を下げようとするのは避けましょう。解熱剤を多用することで、かえって病気の診断や治癒を難しくしてしまうこともあります。解熱剤を使用する際は、熱を下げるというよりも、発熱している子どもの苦痛をやわらげることを目的にすると、適切な使用ができるはずです。発熱によって食欲が落ちていたり、水分が十分に摂取できなかったり、または興奮して落ち着かなかったりなど、熱が高いことで子ども本人がつらそうな場合は、解熱剤を使用してつらさをやわらげてあげましょう。

子どもが発熱をしているときは、体や周囲を清潔にして、体力の消耗を防ぐようにするのが最も大切です。汗をかいたら着替えをさせるなどしながら、適宜、水分補給や食事の提供などを行うのが、家庭でできる発熱時の応急処置といえます。なお、熱が高くてつらそうなときは、解熱剤を使うのと一緒にわきの下を冷やすと効果があります。しかし、子どもによっては嫌がる場合もありますので、おでこや頭を冷やしたほうが気持ちいいという場合は、そちらを優先するのがよいでしょう。

夜間の発熱は焦ってしまうことが多いかもしれませんが、子どもの様子を見ながら、落ち着いて適切に対処するよう心掛けてください。

このページの上へ