予防接種前日に熱が…接種は見合わせるべき?

予防接種前日に熱が…接種は見合わせるべき?
2017.04.10 予防接種

監修:福島県立医科大学 小児科学講座 教授 細矢 光亮 先生

赤ちゃんや小さな子どもは受けるべき予防接種の数が多く、大変です。特に大変なのが体調管理。時には予防接種の前日に熱が出てしまうこともあるでしょう。前日に熱が出た場合、予防接種は受けてもよいのでしょうか?

この記事のポイント

  • 予防接種の前日に発熱があった場合、接種の見合わせを検討する
  • 理論的には体調不良と予防接種の副反応とに因果関係はない
  • 予防接種前にかかりつけ医とよく相談して決めましょう

高熱ならば予防接種は見合わせて

予防接種前日に発熱があっても、当日には下がっている場合、熱以外の症状(鼻水、せき、嘔吐、下痢など)が特に見られず、食欲もあって元気であれば接種が可能なこともあります。ただし、最終的な判断は担当の医師に委ねられているので、受けられないケースがあることは理解しておきましょう。
前日の発熱が予防接種当日も続いている場合、接種は見合わせたほうがよいでしょう。予防接種が可能かどうかの目安となる体温は、大体37.5度と言われています。37.5度以上の発熱が見られると、その後、別の病気を発症するおそれがあり、さらなる高熱が出たり、熱以外の症状が現れたりすることもあるため、予防接種はできません。37.5度に満たない発熱であっても、鼻水やせきなどの症状があれば、同様に接種を見合わせることがあります。

体調が不安なときは、かかりつけ医に相談を

しかし、必要以上に体調を気にしすぎると、今度は必要な予防接種を、必要なときに受けられないという事態にもなりかねません。受けるべき予防接種がたくさんある、赤ちゃんや小さな子どもにとってはなおさらです。

予防接種当日の体調が落ち着いていても、受けさせるかどうかの判断に不安があるときは、予防接種前にかかりつけの医師に診てもらい、よく相談した上で、あらためて判断するのがよいでしょう。

体調が悪いと副反応が起こりやすい?

予防接種と言えば、副反応も気になるところです。「体調の悪いときに予防接種を受けると、副反応がひどくなるのでは?」と思うかもしれませんが、理論上は多少の体調不良があっても、予防接種を受けたために体調が悪化したり、副反応が強く出たりすることはないと言われています。予防接種でごくまれに起こる重篤な副反応は、体調の良し悪しとは無関係なことがほとんどです。

しかし、それはあくまで理論上であり、絶対に影響がないとは言い切れません。また、もしも体調が悪いときに予防接種を受けて、その後体調が悪化した場合、「予防接種を受けたからだ」と考えてしまうことになるでしょう。

予防接種はそもそも、健康に問題のないときに受けて、感染を予防するものです。後悔をしないためにも、体調の良くないときの予防接種は見合わせることをおすすめします。

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