インフルエンザが毎年流行する理由

インフルエンザウイルスの種類
現在までに発見されているインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つの型が存在します。C型の症状は全般的に軽く、大規模な流行とはならないので、インフルエンザの流行といえば一般的にはA型とB型による流行を指します。
さらに、A型には「亜型」(サブタイプ)があります。この亜型というのは、ウイルス粒子の表面にあるヘマグルチニン(HA)16種類、ノイラミニダーゼ(NA)9種類の組み合わせによって分けられるため、理論的には144種類が存在します。たとえばAアジア型はA/H2N2、A香港型はA/H3N2といったように表現されます。
ヘマグルチニン(HA)16種類、ノイラミニダーゼ(NA)9種類
B型には亜型というものはなく、その抗原性が山形系とビクトリア系の二系統に分類されています。
インフルエンザウイルスは常に変化している
現在、国内外で流行しているインフルエンザウイルスは、A/H1N1(2009年パンデミック型)とA/H3N2(香港型)、B型の3種類です。これら3種類のインフルエンザウイルスは、毎年世界中で流行を繰り返していますが、流行するウイルス型や亜型の割合は、国や地域で、また、その年ごとにも異なっています。
感染症に感染すると、原因の抗原(ウイルスや細菌などの病原体)に対して抗体ができ、次に同じ抗原がからだに入ってきたときには、抗体が働いて感染を防いでくれるものがあります。しかし、インフルエンザについていえば、ウイルスの抗原が毎年のように変化する(連続変異)ので、できあがった抗体が新たに変化したウイルスに対しては十分に働かず、再び感染を受けてしまうことが珍しくありません。つまり、何回もインフルエンザにかかってしまうことになります。

日本国内における現在の流行状況の詳細は、国立感染症研究所感染症疫学センターのホームページをご覧ください。

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