ワクチンの副反応と安全性

副反応とは?
ワクチンを接種したことによって生じる不快な反応、あるいは異常な反応を「副反応」といいます。多くの場合の副反応は、接種した場所が痛い・赤くはれる、熱が出るなど、1~3日程度でおさまります。しかし、ごくまれに、ショック症状やけいれんが生ずるなどの重い副反応が出ることがあります。
また、ワクチンを接種した後であっても、そのほかの原因(たとえば、ほぼ同時にほかの病気にかかっていた、いままで隠れていた病気の症状が出てきた、など)で症状があらわれることもあります。ワクチンが原因かどうかを問わず、ワクチン接種後一定の期間内にあらわれた、生体にとって好ましくない症状のすべてをまとめて「有害事象」ということがあります。
ワクチン接種後に生じて、医師から重篤と判断された副反応(有害事象)は、少ないものではインフルエンザの10万接種あたり0.1件、多いものではBCGの同じく4件ですが、多くのワクチンは10万接種あたり1件程度となっています。ただし、この「重篤」というのは、届け出た医師が診察したときの様子で判断したもので、たとえば39度の熱があってひきつけたけれど、翌日には回復して退院した、というようなケースも含まれます。
※第10、11及び第12回厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会副反応検討部会(2014.7.4,10.29,12.19)資料より
ワクチンの安全性向上
「副反応が心配で、予防接種を受けたくない」と思うかもしれません。病気が少なくなってくると、きわめてまれとはいえ、副反応の発生も気になるところですが、予防接種を受けなかったことで病気にかかってしまった場合、その病気や合併症が及ぼす影響は、副反応よりもはるかに頻度は高く、重大です。たとえば麻しん(はしか)の場合、10万人の患者さんのうち100~1000人が死亡することになります。
こうした重い副反応をできるだけ避け、安全に予防接種を受けるためにも、予診票は正しくしっかりと記入し、医師に体調等をよく伝えることが大切です。聞きたいことや気になることは接種前に医師に相談しておき、接種後30分は医療機関内にいるなど、急な症状の変化に備えるために、医師とすぐに連絡がとれるようにしておきましょう。
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